環境保全、人口減少などといった時代の変化にともない、建物をスクラップアンドビルドする時代から、既存の建物の改修に力を入れる時代となっています。
ひとくちに改修工事と言っても、施工の目的は様々。経年劣化による原状回復、機能の改善、環境対策のための改修、すべてを行う大規模改修工事もあります。
私は新築工事を主力事業とする大手ゼネコンで20年以上、働いたのち、当社に転職しましたので、その経験やノウハウを活かし、目的に応じた改修工事の提案に積極的に取り組んでいます。建物の深層部分、目に見えない部分がどういう作りになっているのか、どういう部分に欠陥がでやすいかということは、新築工事に携わってきたからこそわかることが少なくありません。
最適な施工範囲や仕様を決定し、施工体制を想定するために、建築の基本構造を教え、今の工事が未来の状況につながっていくこと、私たちたちの仕事が未来を守ることを、社員の皆さんに伝えていくことも私の使命であると考えています。
建物に改修工事を行う私たちは、建物のお医者さんのような存在です。
お医者さんが患者さんをみて病名を判断し、治療を施すように、建物の悪い箇所、また悪化する原因を見極め、最適な治療や手術を実施します。
悪くなる原因はどこなのか。
このままにすると悪化がどのように広がってしまうのか。
そこをきちんと押さえ、改善しなければ、医師として失格であるように、建物の現状を分析し、真の課題を明らかにしてその対応策を提案することが重要です。
南海工業では、苦しんでいる建物にメスを入れて健全な状態に戻し、さらに元気にする提案も行っています。
患者さんの健康や生命を守るお医者さんは治療後、深く感謝されます。
社会的信頼性が高く、周囲から尊敬される機会が多い職業です。私たちも同じです。
建設業界はどちらかというと、肉体労働のイメージが強く、社会的位置も高く見てもらえない傾向があると思います。
確かにお医者さんのようにエアコンがきいた快適な空間で行う仕事ではありませんし、夏は炎天下のなか汗だくで、冬は極寒のなか、寒さを我慢しながら仕事をしなければなりません。ただそういう過酷な環境に身を置いてでも誰かがやり遂げなければならない社会に必要な仕事であり、お客様や居住者様から感謝される仕事であることは確か。仕事の達成感は大きく、やりがいがあり、自分の提案した施工が人々の満足を生みだす、クリエイティブな業務でもあります。
これからこの業界で働く若い人たちには大きな誇りを持てる仕事であることを知り、ぜひ自ら体感してほしいと思います。